こんにちは、川口です。

リーダーシップといえば!の名著、D.カーネギー著の「人を動かす(完全版)」を久々に読み返してみました。

How to Win Friends and influense People

人を動かすについて

  • あの緑の本でしょ
  • 表紙に写真がある本ね
  • 課題図書でした
  • とりあえず読んどけと言われたので
  • 読んだことあるー!

という名著らしい?声が聞こえてきました。読んだことのある皆様、実践できていますでしょうか?

一つ一つ読み返すと、胸が痛い項目がいくつかあると思います。

日本中のリーダーシップの本はこの本のエッセンスを薄めたり応用しているだけ。と思っているくらい、ドンピシャなので部下が1人でもいる方はバイブルとしてお勧めします。

私は定期的に読んでおり、この世で唯一の師匠と思っている元上司はどこを切り取ってもこの本の通りの行動をされていました。尊敬しか無く、たまに見せる隙と「ズルさ」を感じた時に安心する自分がいました。(あーこの人も人間だったんだーというレベル。。)

私は、弱点を見て安心したりクスッと笑うレベルの関係が「信頼」だと定義しております。

人を動かすという訳をした人は天才だなと思うのですが、原題は「How to Win Friends and influense People」〜友人を得て、人に影響力を与える方法

だそうです。良い意味で「人を動かす」ほどの強制力は感じませんね。でも今の時代にぴったりじゃないですか?カーネギーさんは時代を先取りもしていたんですね。

上期が終わり新しい組織に異動になる方も多いかと思いますので、改めてピックアップしてみました。

1、相手を褒め尊重することから始める

スタートは先に与えましょうということです。ハナからお手並み拝見的な態度だったり、敬意がないのは論外という話ですね。

2、人の間違いは間接的に指摘する

OJTなど即時対応ですぐ伝えるレベルのミスのことではなく、考え方など広義の意味での間違いのことかなと捉えました。時間をかけて丁寧に指摘していこうという優しさのことかなと。

3、まず自分自身の失敗から話す

これは、自己開示の意味だと捉えました。失敗談をむやみやたらに話せという事ではなく、自分も失敗したという前提を忘れず接しましょうということかな。棚にあげがちですよね。

4、命令ではなく質問を投げかける

はい。私はもらった質問をよく覚えています。質問は相手に興味がないと出てこないのでギフトと捉えます。

なので「使い古された質問(その人がパッケージとして何度も使っていて挨拶のように投げかけられたもの)」はそれなりの回答になってしまい、時間をかけて練りに練ってくれた質問はジンときて真剣に答えて関係が深まりますね。

命令は右から左へ流れてしまい記憶に残りません!笑(処理はしますけど)

5、相手の面目を保つ

例えば、意を決して共有した話の内容を自分の都合の良いように軽〜く公開するなど結構遭遇します。面目を保つというのは尊厳に対する敬意だと思っておりまして、これはブーメラン(自分が与えたものはそれなりに返ってくるし、潰した面目はその分自分も潰される)になっちゃいますよね。私は口の軽い人は好きではないです・・・

そして、当たり前ですが「部下を叱る時、その部下の存在を加味して面目まで考える」というのが上司の最低条件だと思っています。

ちょっとわかりにくいかもですが、部下にも部下がいて、世界観を形成しているよって話です。世界観を尊重することが大事かなと。

リーダーシップを発揮しようと頑張っている人が失敗した時、その人の部下がいるところで指摘しないってことですね。これ当たり前なのにできない人多いんですよ。

ちなみに恋愛市場では「秘密の共有」をテクニックとして悪用する人がいるそうですので、若手の皆様はご留意ください(°▽°)

6、小さな向上を褒める、全ての改善点を褒める

小さな向上は他者から見たものであって、当事者からすれば大きな一歩だったりするので、見逃さないセンスですね。髪型の変化には気づくのであれば、行動の変化にシフトすると良いと思います!

7、実際以上の評価を与える

相手が何に対して「評価された」と感じるのかを抑えておくことが大事だと思います。金銭的報酬なのか、次の仕事の役割なのか、承認なのか、特殊な報酬なのか。ピンズレを撃ち続けるとマイナス評価になります。。

8、励ます、改善点をわかりやすくする

評価だけして、内容を言わない美徳、という価値観を持っている人が一定数います。自分で考えるから価値がある!みたいな風習です。

「いや、わかるかーーーい!」です。他人ですから。なんなら数値で明確に示してくれると愛情を感じますね。手をかける方が親切だと考えております。

9、相手が喜ぶ提案をする

これは、甘い提案と言う意味ではないです。ちょっと背伸びして頑張ったら届くかも!というゲーム性の話だと考えております。難しすぎても意欲は少ない、簡単すぎてもつまらない。この理解ですね。

相手が喜ぶことをする、仕事の基本です。

ということで、今の私の解釈はこうですが、数年前は全く違うワードで説明していたりするので、本というのは繰り返し読むことで自分の進化を感じますね!

ではまた!