こんにちは、川口です。

先般、企業様向けに「コンプライアンス研修」を実施させていただきました。

一人一人の意識を変えてより良い職場にしよう、そして良い仕事をしよう!という参加者の皆様の熱い熱い思いが伝わって参りました!

過去の当たり前は今の非常識、という事は往々にして発生しますので、働く仲間への思いやりとして知識もブラッシュアップしていきたいですね!

思考と行動のどちらを先に変えるか

そして習慣化のツールとして毎週ご提供している「グループコーチング」

驚くほど参加者の習慣と人格(在り方)が整っていく手応えがあります。これは提供側が最も得るものが大きいなと思いますね。

まさにこれです。

引用:習慣化大全

本質は何か?の思考を鍛える事で、行動が変わっていく様を見る事ができます。1人で行動を変えるってなかなか難しいのですが、皆でやっていると感情を動かす事ができたりするので良いシステムです。

行動を変えてみたら思考も変化してきた!という「とりあえずやってみる精神」の方にとっても、同じように成果が出るのが面白いところです。振り返りさえきちんと実施すれば(行動は早いが飽きたら終わりなどやりっぱなしになりやすい)、良いサイクルが回り始めます。

NO.2の悩み

さて、今回は最近多く話題に登場するテーマを取り上げます。組織の大小はあれど会社員であれば必ず「ボス」が存在します。それぞれの直属の上司との折衝に苦労している方が多いようです。

よく聞いてみると

  • 提案が通らない(要望を聞く耳を持っていない)」
  • 指示がわかりにくい(言い方がきつい、言語がわからない)」
  • 意思疎通できない(理解されない、何を考えているかわからない)」

この3つに当てはまる事が多いです。

上司からこんなワード出てませんか?

双方がうまくいかないなぁと感じる時、大抵この言葉が出ています。

1、なんの話だっけ?聞いてないよ。(急に言われてもいちいち全部覚えてないよ・・・)

え、事前に相談もしたのに・・・涙(伝わっていない)

2、どうしたいの?何がしたいの?(目的が見えない・・それ責任持って成果出せるの?)

何回も説明してるじゃないですかぁ・・涙(合意されていない)

3、そういえばあの件どうなってる?(もーいちいち聞かせないでよ)

あの時任せるって言ったじゃないですかぁ・・涙(齟齬がある)

これらのワードは、恐ろしく部下のマインドをえぐりますね。しかしよく耳にするという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

ボスの立場からすると、チームの仕事の中の一部をあなたに任せている立場なので、当然然るべき報告はあるだろう自分が記憶しておかなくても良いように連絡があるだろういきなり意思決定しなくても良いように事前に相談があるだろう、という「だろう運転」をしているものです。

ボスマネジメント?

「ボスマネジメント」とは、言葉のままボスをマネジメントすること。一般的には組織において部下は上司を選べません。運です。但し関わり方は自由に選ぶ事ができます。

ボスマネジメントとは、一般的なマネジメントの概念とは逆に、部下が仕事の目的を達成するために上司に動いてもらうために仕掛けるものです。

組織においてはどんなに「自分の方が仕事ができるのに!」と思い込んでいたとしても、例えそれが事実だったとしても、上司に権限や決裁権があることは変わりないので、部下が上司に対して能動的かつ戦略的に働き掛けることも、大事な仕事なのです。

ボスマネジメントに成功すると、仕事を進めやすいように上司に助けてもらったり、支援を引き出せたりして確実に自分の仕事をスムーズに運ぶ事ができます。

ビジネスパーソンの悩み1位

ビジネスパーソンに仕事上の悩みを聞いた各種調査の結果において、1位を総なめするのが「職場の人間関係」です。

特に「上司との関係」。上司が自分の仕事を正当に評価してくれない、意見を聞いてくれない。サポートしてくれない。何をしているかわからない。などの理由が挙げられています。

「上司は顧客と思え」

引用:上司に「仕事させる」技術 そうか!ボスマネジメント! 著者:大久保幸夫さん

こちらは、リクルートワークス研究所所長の大久保幸夫氏の著書です。

米国のビジネスパーソンには「上司は“顧客”と思え」という考え方が浸透していて、仕事ができる人ほど上司の“扱い方”や上司との良好な関係づくりがうまいとあります。

ボスマネジメントはハイパフォーマーに共通のコンピテンシーのひとつと捉えられ、MBAのカリキュラムにも取り入れられるほど重視されているものの、日本では「なんとなく実践で学ぶ」事が多いのではないでしょうか?なんだか「忖度」「派閥」のような政治的なイメージをお持ちかもしれませんが、そればかりではありません。

上司を「フリーウェア」として捉えてみる

上司は尊敬すべき存在で敬意を持って表現しますが、著書によると、7つの機能があるとされます。

  • キャリア・コーチ――「こうなりたい!」を実現するための相談相手
  • アセッサー――仕事の成果や部下の能力の評価者
  • トラブルシューター――トラブルの処理役・謝罪役
  • スタンパー――GOサインを出してくれる承認者
  • ハイパー・プロフェッショナル――無料でノウハウを教えてくれる師匠
  • エコ・ワーカー――できない仕事を代わりにやってくれるパートナー
  • ネットワーカー――仕事上必要な人脈の紹介者

こう並べてみると、とてもありがたい存在と感じませんでしょうか。このフリーウェアを活用するもしないもあなた次第という事です。対立していては誰の得にもなりません。あなたは仕事で成果が出せなかったら会社から評価されない、そしてストレスでご自身の内臓を痛めつける事になるでしょう・・・

関係づくりに必要な事

上司との関係づくりの要諦について、「上司を知り」「上司に慣れ」「己を知らせ」「信頼関係を築こう」とあります。

特に「上司の信頼を得る」が最も重要なポイントです。
信頼を得るためには、上司が考える「良い部下」の条件を満たしにいく事が近道でしょう。それは以下の4点です。

・「相・連・報(=相談・連絡・報告)」ができる部下 
・上司である自分の顔をつぶさない部下 
・手が回らないところを補ってくれる部下 
・反応力(=リアクション力)が高い部下 

と、そのまま答えが書いてありますが「それが難しいんだよ!!」という声が聞こえてきそうです。

こちらについては長くなるので、次回より小出しにして解説してまいります!

業績をシェアする関係に!

「上司と部下は業績をシェアできる関係」であり、「同じ目標に向かって進む仲間」です。他人の行動を変えるのは難儀です。ましてや人間性を変えることは最も困難とも言えるでしょう。

ボスマネジメント力を磨いて、楽しく仕事ができる環境を自分で作っていきましょう!

ではまた!