こんにちは川口です。今週もいただいた質問に答えます!

アドレナリンはほどほどに

カフェインレス生活が長いせいか、先般強めのカフェインを摂取して脳のフル稼働をしたところ、アドレナリンが出過ぎたようで眠れなくなりほぼ2徹。眠いのに眠れないという謎の苦しみを味わいました。

日頃、ハイパフォーマー習慣を死守しているのですぐリカバーするわ!とたかを括っていましたが、一度睡眠が崩れると食欲もコントロール不能になり回復に時間を要しました。改めて人間はホルモンの奴隷だなと感じた次第です。

※但し集中力と感情だけは落ちもせず上りもせず、一定を保って粛々と業務に専念でき、これは日頃のハイパフォーマー習慣の成果だと自信をつけました。

では今週のご質問です!

質問

私はいつも追われている感覚があります。あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、と日々のタスクをこなすのに精一杯です。自己啓発もしたくてお勧めされた本を買うのですが、読まないまま溜まっていきます。たまに時間がある時に読んでみても、現実が何か変わるわけでもなく身になっている気がしません。

回答

ご質問ありがとうございます!

多忙の毎日の中、タスクを意識して片付けられている。その上で「自己啓発」という進化ハードルをご自身に課しているからこそ「できていない自分」にフォーカスしてしまうのかもしれません。

客観的に見れば、日々の仕事をタスクに落とすことができており、それを残さず片付ける事もできており、自己啓発への意識まで持っている。「出来ているづくしの人」という印象を持ちましたよ。

シフトvs自分の時間?

シフト制での店舗運営ビジネスに携わっていると必ず遭遇する「イレギュラー」というものがありますね。例えば・・・

  • 想定以上の来客
  • チームメンバーの欠勤
  • 突発的なトラブル(設備・事故・顧客クレーム)
  • 他者のミスへのフォロー
  • メンバーからの相談
  • 上司からの急な依頼

などです。

どうしても「帰社時間が後ろへスライドする」が起きやすい環境なので、「やろうと思っていたことができなくなった!」現場シフトのせいだ!と悲観的に捉えやすいのです。

冷静に考えれば

自己啓発ってなんのためにやるんでしょう?日常をよりよく。その積み重ねで未来をよりよく。ですよね?

だとすると、まずはシフト(勤務時間)のクオリティを上げるために自己啓発している訳で、毎日の勤務時間は本を読むとは比にならないレベルで自己を啓発している活動な訳です。(読書からの記憶定着は10%、実際の体験は75%。)

引用:https://reeed.jp/blog_individual/5steps/

自分の自己啓発の時間の邪魔するものと捉えるか、最高の実践・実験の場と捉えるか。過ごし方によって随分変わりそうですね。

とても厳しい言い方をすれば、自分のお金や時間を使わなくても働く場があり、商品が用意されていて、お客様も存在して、スタッフもいる。全部お膳立てしてもらっている状況なのが会社員の最大のメリットな訳ですから、活かさない理由がないですよね!

気持ちを豊かにする時間術

もともとの余暇時間管理の中にバッファ(ある程度のゆとり)を持って計画しておけば精神衛生上乱れることも少なくなるのですが、「あれもこれも」と計画の時点で欲張ってしまうので、できない自分に意識が向きやすくなります。

勤務の日で考えると、1日24時間から、勤務時間(前後含め)10時間、睡眠8時間、食事洗濯家事など2時間を引いて、正味4時間ですね。この4時間(もっと少ない人が多いでしょうが)をどう使うかです。

そこで今回は私が実施している時間管理方法をご紹介します。

まずは習慣=戦略

はい、ここからは完全に本からの受け売りです。

習慣・集中力・時間術に関する自己啓発本は星の数ほどありますが、実際に使ってみて継続すること、そして定着するまでが困難なのはみなさんご存知の通りかと。

今年は特に「習慣」と「集中」をテーマにしている私にとって、これまでのインプットの集大成なので、選りすぐりの手法を自分のものにしています。

ちなみに習慣について最も腹落ちしているのはこちらに書かれているものでした。今の自分や状況に不満のある方、自分を変えるには習慣を変えるしかないので、ご興味をお持ちの方はぜひ。

次に戦術としての時間術

では、基本的習慣(健康管理・感情のコントロールなど)が整った時に使える戦術としての時間術について簡単に解説します。

メイクタイムは4ステップを毎日繰り返すだけ

とても単純です。

毎日寝る前に、明日の行動について4つ決めるだけです。

引用:時間術大全

4つ。たったこれだけで集中力が激変。

  • 「ハイライト」:毎日、その日の優先事項としてスケジュールを確保する。一つだけで良い!ハイライトを選ぶことで、前向きで積極的な気持ちになれる。
  • 「レーザー」:気を散らすテクノロジーを調整し、集中する。省くことが中心。考えないことを決めるイメージ。
  • 「チューニング」:運動、食事、睡眠、静寂、親密な時間などでバッテリーを充電する。細切れに入れていく感じ。
  • 「チャージ」:システムを調整、改善し、日常生活に取り込んでいく。

これらを、毎日毎日細かく計画して、クリアしたら○、をつけていきます。本書ではこの4項目について実に87個もの「戦術」が記されています。

本日は私が実際にやってみて効果が高かったもの、忠実に守っているものだけをピックアップしていきましょう。

1、ハイライト

書く

私はこちらの手帳を自分の最も使いやすい形にカスタマイズして、最も目立つところに毎日のハイライトを記入しています。今日はこれ!というやつ。

ハイライトを予定に入れる

何時から何時まで、ここは絶対にハイライトの時間。と決めて時間軸にまず書き込みます。全ての予定はその後に埋めるようにします。(予め決まっていた予定があっても、必ずどこかで最低25分間確保する)

予定表に「ブルドーザー」をかける

ハイライト確保のために、その他の予定を短縮できないか練りに練る

1日をデザインする

1日の計画を1時間刻みで立てていくことで、今この瞬間に集中できます。

「朝型人間」になる

言わずもがなですが、午前が勝負ですね。人は選択するたびにエネルギー値が落ちていくので、余計な選択(着る服、食べるものなど)をしないように自動的にルーティンをこなしつつ、スケジューリングや対人関係の調整を朝にしています。何故ならミスが起きると仕事が倍増するからです。優先順位が高いものを。

夜を「ハイライトタイム」にする

これはタイプにもよると思いますが、私は夕方〜夜が最もクリエイティビティが発揮されてしまうので、集中して取り組むときはいろいろ片付けて一息ついてから「よしやるぞ」にしています。

「もう1つだけ」はナシ

もう1ついけそう!と張り切ると、返って疲れにより生産性が悪くなります。カットオフタイム(締め切り)を設けることで疲れる前に1日を終わらせると、1週間の生産性は高くなるそうです。燃え尽きて気持ちよく終わりたい!というのは持続性の観点からNGにしています。継続が命です。23時を過ぎたら寝る準備に集中。

以上が「ハイライト」でやっていることでした。

2、レーザー

一言で言うと、自分の集中タイムを邪魔するものを徹底的に排除すると言うことです。意思力だけでは太刀打ちできません。youtubeにしろ、SNSにしろ、世の中のトップ層の「賢い人たち」が脳味噌と札束を振りかざして我々の可処分時間を奪い合っているのです。意思の力で戦っても無駄です。排除の一部をご紹介!

「気が散らないiPhone」を試す

アプリがむき出しにならないように「奥の奥のフォルダの中」にしまっておきます。目に入らなければタップもしません。そしてトップ画面は空っぽに。通知はもちろんオフ。

「朝の巡回」をやめる

朝目覚めた瞬間が最も生産性が高い。そんな大事な時にスマホは見ない。私は毎日必ず読む本を枕元に置いて、水を飲むより先に1ページ読んでコメントを書く。と言うルーティンにしています。一気に目が覚めます。

「おもちゃ」を片付ける

PCのデスクトップには何も置かない。集中するときは机の上にPCとノートと筆記用具以外置かない。

「タイマースイッチ」でぶった切る

はい。ポモドーロテクニックです。自分で締め切りを定めてタスクをこなします。キッチンタイマーの通りにことを運ぶ習慣。私は最初25分で切って休憩していましたが、一度休憩すると戻りにくい体質なので、休憩なしで25分を繰り返し4ターン(100分)で1回休憩に落ち着きました。今最も大切なものはタイマーです。

「見せかけの達成感」に騙されない

メールをチェックするなど見せかけの達成感に振り回されない。それは何も生み出していません・・メールチェックは緊急時以外は見る時間を決める。

「紙」から始める

紙の方が集中力が増し、気の向くままに取り組み、可能性が広がる。と言われているので試してみましたが、効果的面です。特に「ふと感じた疑問」「嫌だなと思ったこと」を書き出すスペースを設けており、そこにすぐ書き出して置いていくことで集中力の邪魔をしません。考えても価値を生まないことはすぐ捨てる。

3、チャージ

集中力(レーザー)にはバッテリーがあり、このエネルギーが枯渇すると集中が維持できなくなります。なので「チャージ」も予めスケジューリングしておくことです。俗にいう「私生活の充実」という抽象的な概念を含め、具体的に挟み込むイメージです。

毎日運動する(でも頑張りすぎない)

好みのUI、コンテンツに惹かれてLEANBODYさんにお世話になっています。20分×2回/日。ピラティスブートキャンプ的な追い込みのやつです。歯磨きのように同じ動きを、質の高い動画で実施するのがちょうど良いです。オンラインレッスンのようにリアルタイムで相手がいると色々気になってしまう性質なので、脳を使わず体だけに集中して繰り返しできるのが習慣化には良いのです。マインドフルネスですね。

歩き回る

質の良い睡眠のために、朝の散歩をルーティンにしています。といっても日焼けが嫌なので5分程度。朝日を浴びないとね。

「狩猟採集民」のように食べる

加工されていない自然のままの食品を食べています。かなりこだわりがあるので内容は省きますが、相性の良い食材を厳選してそればかり食べています。(選択したくない)あ、でもサプリはかなり摂取します。

ハングリーであれ

余程のことがなければ朝食べません、プチ断食状態で集中力を高めます。空腹が最も集中できます。1日2食です。

「本当に安まること」をする

デジタル画面を使わない休息をとる。心をかき乱すものから離れ、心身ともに本当の休息をとります。単純に「好きなものを食べる」「寝る」に集中する日を設けています。信頼のおける人と誰にも邪魔されない親密な時間を過ごすなども良いとされています。

仲間と過ごす

元気をくれる相手と意識的に話す。尊敬する人、刺激をくれる人、笑わせてくれる人、一緒にいる自分が好きだと思える人、ありのままの自分でいさせてくれる人からエネルギーをもらうと良いとされています。現在週3回グループコーチングを提供している側として、全員がメキメキ成長する様子を毎週確認できるのが私にとって大切なチャージの一つです。

寝室を「寝る部屋」にする

シンプルに「寝るだけの空間」を確保。起き上がったらすぐストレッチするので、運動だけの空間を隣に確保しています。何も考えずに動線上そうなっている。

すきあらば「仮眠」する

とにかく寝るのが大好きな人間なので、ご褒美は仮眠です。午前と午後の間は必ず仮眠します。

4、チューニング


87個の戦術の中で「明日やってみよう」と感じたことを決める作業です。もう一通りやってみたので「続けよう」という内容を中心に手帳をカスタマイズしてあります。

私がやっているのは「手帳の下部に毎日感謝したいことを記入する」です。1日の途中で「イラッとしたこと」や「気づいたこと」はメモしているのですが、最後は「ありがたいなと思ったこと」「よくやったぜ!と感じたこと」を書き出しています。

これが意外と習慣化には大切で、自己肯定感というやつです。毎日積み上げることで「私は自分を自分でコントロールしている」という感覚が高まり、本当にすべきことが見えてきます。これが一番大事。

「いつか」を今日にする

という事で長くなりましたが、時間を制するものは人生を制す!ですから、もし何かを変えたいと感じていらっしゃるようでしたら、一つでも良いのでスモールスタートしてみてください!

少々ストイックに感じたかもしれませんが、3週間も続ければ良い変化しか起こらないので「当たり前」「やらないと気持ち悪い」になっていきます。習慣って素晴らしいですね。

きっと毎日の満足度が少しずつ上がり、いつの間にか違う自分を発見できるでしょう!

ではまた!