前回の記事の通り、同一労働同一賃金の施行による人件費の増大は雇用主にとって悩ましい問題です。
そこで活用できるのが「キャリアアップ助成金」です。
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これは非正規雇用者の労働環境を改善しようとする企業を助ける制度です。
簡単に説明すると「非正規雇用者を正規雇用者に雇用し直す」ことだったり、「職業訓練を行い、雇用者のレベルアップを図る」ことだったり、「非正規雇用者の待遇(賃金アップや福利厚生の充実)を改善する」ことに対して助成を行うものです。
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一例をあげると、有期で契約している労働者を正規雇用に切り替えると大企業で45万円、中小企業で60万円の助成があります。
100時間未満の一般職業訓練を非正規雇用者に受けさせる場合、大企業に7万円、中小企業に10万円の助成があります。
しっかりとスキルアップして、その能力を会社で発揮してくれれば、金額以上のメリットがありますよね。
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細かな諸条件、具体的な助成内容が定められています。ぜひ厚生労働省が公開しているキャリアアップ助成金についての情報を確認してください。
厚生労働省ホームページ(キャリアアップ助成金)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/part_haken/jigyounushi/career.html
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このように2020年4月から大企業、2021年4月から中小企業において、同一労働同一賃金がスタートします。(まだ実感が薄いかもしれませんね)
非正規雇用の従業員にとっては待遇が改善されることになりますが、それはとりもなおさず自らに向けられる視線が厳しくなるということを意味しています。
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雇用主は能力のある人に高い賃金を支払いたいでしょう。であれば、今いる人材の能力を最大限伸ばし活躍してもらうことが建設的です。
キャリアアップ助成金は“大切な人材がもっと輝けるような取り組み”を行う企業を支えます。
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働き方が変化しても、企業と従業員がずっと良い関係を築けるように、このような制度を活用してみてください。
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はい、その場合はプロに任せるのも良いでしょう。弊社でもご相談を承ります。お問い合わせは http://www.cocoraise.co.jpまでお気軽にどうぞ!
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