こんにちは、川口です。
ビジネスパーソンにとって「ストレスマネジメント」は永遠の課題とも言われます。
ストレスは「精神的緊張」の連続によって生じます。良い仕事にはある程度の緊張感は必要なのですが、「連続」というのが問題なのです。
通勤の渋滞、大量のデスクワーク、いつ呼ばれるかわからない対応、着地しない社内会議・・ストレスが蓄積されるのも無理はありません。
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とはいえ、最も深刻なのは「人間関係」です。人間関係に疲れて落ち込み、酷くなると鬱っぽくなってくる。
平成25年に厚生労働省が行った調査では、うつ病の有病率は6.7%であり、15人に1人が生涯に1度はうつ病にかかる可能性があると報告されています1)。
うつ病患者さんは年々増加しており、2008年にはうつ病と躁うつ病(双極性障害)とあわせて100万人以上になったといわれています2)。しかし、うつ病患者さんの5人に3人はきちんと医師を受診していないことから1)、実際にはさらに多くの患者さんがいると考えられます。
引用:
1)川上 憲人:精神疾患の有病率等に関する大規模疫学調査研究:世界精神保健日本調査セカンド 厚生労働科学研究費補助金(障害者対策総合研究事業) 総合研究報告書:2016
2)厚生労働省:患者調査上巻第64表 総患者数, 性・年齢階級×疾病小分類別 2008年 2012/7/6参照
統計によると日本人がストレスに弱い原因として「自己開示力の低さ」が挙げられています。
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他人に自分をよく知ってもらうために。自分についての情報を周囲にオープンにすることです。開示には「属性の開示」と「内面の開示」の2種類があります。
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属性の開示は「プライベートはプライベートで・・」という方もいらっしゃるので自由で良いのですが、仕事をする中で「こう思った」「こうしたいと考えている」といった内面については開示することでボールが投げられ、ゲームがスタートする。投げない限りゲームには参戦していない、という状況になります。
自己開示できない人、ゲームに参戦せず漂っている人ほど、自分を見失いストレスに苛まれやすいと言われます。
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遠慮してしまう、という意見が多いのですが、遠慮するの裏の本音は「恐れ」だったりします。
自分の意見を差し出すことによって、様々な話し合いを重ねていかなければならない!と捉えると、議論慣れしていない場合心理的にしんどい。「だったら何も言わない方がマシ」と考え意見を引っ込めたりします。
責任を背負って自分の意見を出すより、他人に同意したりしたがっている方が楽。この「遠慮」という名の控えめな辞退をループする癖がついていると、自己開示する経験値が積まれないままになります。
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そんな自己開示力ですが、誰でも訓練で伸びます。その手法が「グループコーチング」です。
心理的に安全な場、自分の意見を否定されない自由な場で開示する経験値を積むと、相手の反応に恐れなくなります。これは「誰でも」です。
初めから自己主張できる人は良いのですが、慣れていないとずっと「自己主張の強い人の圧」にビクビクしながら、自分の開示能力が磨かれにくくなり、何がストレスなのか解明し辛くなっていきます。
もし当てはまるな〜という方は、グループコーチングを検討してみてください。きっと自分の可能性を開く鍵が見つかることでしょう。